手の感覚を失う前に、釣り人ができること

冬の釣り。
風を切るキャスト音と静かな水面。
その一方で、指先の感覚がどんどん失われていく——。
「エサが付けにくい」「リールが巻けない」そんな“手のかじかみ”は、多くの釣り人が経験する冬の悩みです。
しかし、ちょっとした工夫でこの問題はかなり軽減できます。
この記事では、釣り中に手が冷えやすい理由と、血行促進法5つの対策を紹介します。
【原因】なぜ釣り中は手が冷えるのか
釣りの現場は、冷えの条件がそろっています。
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冷たい風にさらされる
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水に触れる機会が多い
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同じ姿勢が長時間続く
さらに、金属リールやロッドグリップが熱伝導のよい素材であることも原因のひとつ。
血液の循環が滞り、手先が冷たくなるのです。
【対策1】防風・防水グローブで“外からの冷え”を遮断
まずは基本中の基本。
防風・防水素材の釣り用グローブを使いましょう。
おすすめは、
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内側がフリース素材
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外側が防風・撥水加工
のもの。
また、作業性を重視して指先が出るタイプを選ぶ人も多いですが、冷えやすい人は全指タイプ+滑り止め付きが安心です。
【対策2】手首を温めて“血の通り道”を確保
手首には太い動脈が通っています。
ここを温めることで、手先までの血流がスムーズになります。
貼るカイロを手首の内側(脈のある部分)に貼るのが効果的。
手袋の下に貼れば、温度をキープしやすく、低温やけどのリスクも軽減できます。
【対策3】「遠心力ストレッチ」で血行を促進
釣りの合間におすすめなのが、遠心力を使った血行促進法です。
やり方は簡単:
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ロッドを置いて、片腕を肩の高さまで上げる。
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肘を軽く伸ばしたまま、腕を小さく円を描くように振る。
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手の先まで血液が流れるイメージで、10〜20秒ほど回す。
遠心力によって血液が末端に流れ、指先がじんわり温かくなります。
左右交互に行うとより効果的。
※注意:無理な勢いをつけず、痛みを感じたらすぐ中止してください。
【対策4】濡れた手はすぐに乾かす
冷えの最大の敵は「水分」。
エサ付けや魚の取り込みで濡れた手をそのままにすると、体温が一気に奪われます。
タオルや吸水クロスをポケットに常備し、濡れたら即拭く。
このひと手間が冷え防止の決め手です。
【対策5】全身の防寒が“手の暖かさ”を守る
実は、手先だけを温めても意味がありません。
体幹(特に腰・背中)を冷やすと、血流が末端に届かなくなります。
防寒インナーや風を通さないアウターを着て、体全体で熱を逃がさない工夫をしましょう。
「腰を守る=手も守る」です。
【まとめ】寒さに勝つ釣り人は、血流を味方にする

冬の釣りは、自然との我慢比べのように感じることもあります。
しかし、ほんの少し体の仕組みを理解し、血流を味方につければ、寒さは乗り越えられます。
手が動けば、釣りはもっと快適に。
冷えに負けず、温まる釣り人を目指しましょう。
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