釣り人に多い“腰トラブル”

釣りをしていると、長時間同じ姿勢でいたり、重いタックルやクーラーボックスを持ち運んだりと、腰に負担がかかる場面が多くあります。
私自身、ある日キャスティングの最中に腰に激痛が走り、そのまま動けなくなったことがありました。いわゆる「ぎっくり腰」です。
釣り人の間では珍しくない話ですが、一度発症すると数週間は思うように釣りができません。この記事では、ぎっくり腰を経験した釣り人の視点から、発症時の対応・回復までの流れ・再発防止のポイントをまとめました。
※ちなみに私はぎっくり腰、ヘルニア持ちです。
1. なぜ釣り人はぎっくり腰になりやすいのか

釣りは見た目以上に「腰を酷使するスポーツ」です。
-
長時間の立ち姿勢や前かがみ姿勢
-
キャスティングやしゃくりによる反復動作
-
重い荷物の運搬
-
冷えや天候による筋肉のこわばり
これらが重なると、腰の筋肉が限界に達し、ふとした動作で“ビキッ”とぎっくり腰を引き起こします。特に冬場や朝まずめなど、冷えた時間帯は要注意です。
2. ぎっくり腰になった直後にやってはいけないこと
発症直後は「すぐに治したい」と焦りがちですが、ここで間違った対処をすると悪化することもあります。
避けるべき行動は次の3つです。
-
無理に動かす
-
温める
-
マッサージを受ける
初期は炎症期のため、冷やす・安静にするのが基本。発症から48時間はアイシングを行い、なるべく横向きで膝を軽く曲げた姿勢で休むと痛みが和らぎます。
3. 病院へ行くタイミングと治療の流れ
痛みが強い場合や脚にしびれが出る場合は、整形外科の受診をおすすめします。
レントゲンで骨の異常を確認し、必要であればMRIで椎間板や神経の状態を確認します。
治療は鎮痛薬や湿布、コルセットなどが中心で、数日〜1週間ほどで歩けるようになります。無理をせず、「釣りの再開は痛みが完全に引いてからか」が原則です。
4. 釣り復帰のためのリハビリと腰トレ

痛みが落ち着いたら、再発防止のために体幹を整えることが大切です。
特に釣り人は、姿勢の悪さや筋力バランスの偏りが腰への負担につながります。
自宅でできる簡単トレーニング
-
ドローイン(腹をへこませて体幹を意識する)
-
ヒップリフト(お尻と背中を鍛える)
-
軽いストレッチ(太もも・背中・骨盤周り)
1日5分からでも続けることで、釣りのパフォーマンスが安定します。
5. 腰に優しい釣りスタイルを選ぶ
ぎっくり腰の経験を経て、「釣り方」そのものを見直すのも大切です。
-
長時間立たずに済む釣り:堤防釣りや管理釣り場など、椅子を使える環境
-
軽量装備の活用:カーボンロッド、軽いリール、小型クーラー
-
道具の工夫:キャリーカートやショルダーバッグで荷物を分散
「腰を守る=釣りを長く続ける」という意識で、環境を整えましょう。
6. まとめ|魚よりも先に、自分の腰を守ろう
ぎっくり腰は誰にでも起こり得ますが、正しい対応をすれば再発を防ぎ、また釣りを楽しめるようになります。
痛みを我慢して釣りを再開するよりも、しっかり回復してから現場に戻るほうが、結果的に釣果も上がります。
釣り人にとって「腰」は最も大切な“道具”のひとつ。
腰を労わりながら、これからも安全に釣りを楽しみましょう。
本記事はプロモーションを含みます。![]()
